【新唐人2010年12月28日付ニュース】レアアースの産地で知られる内モンゴルの包頭市ですが、レアアースの廃棄物による汚染が深刻化し、がん患者が急増。しかし、政府からの補償金はわずかで、引越ししても生活が保証されないため、住民は引越しを拒んでいます。
中国は世界最大のレアアース供給国ですが、そのうち8割が包頭産。ただ深刻な環境汚染により、がん患者が急増しています。
内モンゴル包頭市民
「レアアースや炭鉱による、汚染は深刻です。果物は安値でも売れず、捨てるしかありません。これらの企業から出る粉塵などで、農作物もできません。草に水をやると枯れます、地下水汚染も深刻です」
地元市民によると、大気汚染のほか、水源も汚染されました。地元政府は村民に引越しを勧告したものの、補償金が少ないため、村民らは引越しを拒んでいます。
包頭市民 韓さん
「病気になった人も多く、もうここでは生きていけません。汚染がひどいから、作物も植えられません。若者は出稼ぎに出ます。井戸水はくずが多く、沸かしても垢がひどいです。工業団地を建てるそうで、村も全部取られました」
包頭市民 陳さん
「汚染で作物も植えていません。包頭鋼鉄の汚染がひどく、工業区の空気も悪いです」
報道によると、中国のレアアースの埋蔵量は1996年から2009年の間で37%も急減し、2700万トンしかありません。このままでいくと、中国のレアアースはあと20年で底をつくといいます。
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